認知機能と必須栄養素
2024/04/27
認知機能と必須栄養素
こんにちは、ヘテロクリニックの木ノ本です。
今日からゴールデンウィークですね。
今日から長期お休みという方も多いのではないでしょうか?
お天気が気になるところですが、
晴れの日には25度以上の夏日になるようなので、気をつけてくださいね。
今日は、私的におもしろかった論文を見つけたので、ちょっと紹介したいと思います。
「記憶制御に対する必須栄養素群の役割」というものなのですが、
もとの論文が気になる人はこちらをご覧ください。
https://seikagaku.jbsoc.or.jp/10.14952/SEIKAGAKU.2021.930007/data/index.html
個人的に面白いと思ったポイントは、
ビタミンB1とビタミンB12が認知機能と深いかかわりがあることを知っている人はいると思いますが、
「ビタミンAは記憶能力を向上させることが示唆され,栄養素の中でもビタミンAは別格であり,記憶制御プロセスを直接的に調節することが示唆されている.」ということが書かれていたことです。
とはいえ、ビタミンAは脂溶性のビタミンなので、過剰に摂取すると中毒症状があらわれるため、安易にサプリメントで多く摂取するというのはお勧めしません。
【ビタミンAの過量摂取について】
ビタミンA中毒のほとんどの人には頭痛と発疹がみられます。
長期間にわたってビタミンAの過剰摂取を続けると、
髪の毛が荒れ、部分的な脱毛(まゆを含む)が生じ、唇がひび割れ、皮膚が乾燥して荒れることがあります。
大量のビタミンAを長期的に摂取すると、肝傷害が生じます。胎児の先天異常の原因となることもあります。
後から現れる症状には、重度の頭痛、全身の筋力低下などがあります。骨や関節の痛みがよくみられます(特に小児)。容易に骨折が起こることがあります(特に高齢者)。
一度に極めて多量のビタミンAを摂取すると、数時間以内に眠気、易怒性、頭痛、吐き気、嘔吐が生じ、その後ときに皮膚がむけてきます。
頭蓋内圧が上昇し(特に小児)、嘔吐が起こります。
ビタミンAの摂取を中止しないと、昏睡や死に至ることがあります。
ビタミンAの一日摂取量については、下記を参照にしてください。
https://www.tyojyu.or.jp/net/kenkou-tyoju/eiyouso/vitamin-a.html
ヘテロクリニックでは、オンライン相談を受け付けています
認知症介護についてお悩みの際には、ご利用ください。
お申し込みは下記リンクから
認知症については、過去のブログ記事も参考にしてください。
- 認知症とは
- 認知症の原因 薬剤誘発性認知症
- 認知症の症状 その1
- 認知症の症状 その2 中核症状 記憶障害
- 認知症の症状 その3 加齢による物忘れと認知症の物忘れの違い
- 認知症の症状 その4 中核症状 見当識障害
- 認知症の症状 その5 中核症状 判断力低下
- 認知症の症状 その6 中核症状 失語症
- 認知症の症状 その7 中核症状 失行
- 認知症の症状 その8 中核症状 失認
- 【認知症の症状】その9 周辺症状
- 【認知症の症状】周辺症状 失禁・弄便