認知症の症状 その6 中核症状 失語症

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認知症の症状 その6 中核症状 失語症

2024/03/29

認知症の症状 その6 中核症状 失語症

こんにちは、ヘテロクリニックの木ノ本です。

今日はすごい雨と風ですね。

鎌倉では暴風警報も出ています。

皆さま外出の際には、お気をつけくださいね。

認知症の中核症状の一つに失語症といわれるものがあります。

そもそも「失語症」とは、どのような状態のことをいうのでしょうか?

まず失語症の定義ですが、

失語症というのは、「大脳の損傷に由来し、いったん獲得した言語機能が障害されること」

をいいます。

ここでいう言語機能というのは、

「話す」「聴く(言葉を理解する)」「書く」「読む」

を指します。

ここでポイントなのが、

以前はそれができていたのにできなくなったということです。

つまり、言語機能を学習する前の子どもや

もともと学習障害があってそれらができなかった人

が言語機能の障害があったとしても、それは失語症には当たりません。

もう一つのポイントとして、

構音障害(こうおんしょうがい)と失語症は違うということです。

構音障害というのは、舌やのど、唇の動きが悪くなって

うまく話すことができない状態のことを言います。

極端な例になりますが、失語症で話すことができなくなった場合、

「みかん」を見ても「みかん」という単語が思い浮かばなくなります。

それに対して、構音障害で話すことができない場合は

「みかん」を見て、「みかん」という単語が思い浮かびますが、

唇やのど、舌などをうまく動かすことができず、

上手に「みかん」と発音できず、何を言っているのかわからない状態になります。

そのため、構音障害の人であれば手をうまく動かせる状態であれば

「みかん」と書いて伝えることはできますが、

失語症で「みかん」と言うことができない人は

「みかん」と書いて伝えるということもできません。

ただ、失語症といっても

人によって重症度は違います。

失語症のために全く話すことができない人もいれば、

簡単な単語であれば話すことができる人

助詞を間違える程度のごく軽度の人まで様々です。

肇にお伝えしたように脳の問題で失語症になるわけですが、

脳のどの部位が障害されるかによって

言葉を話すことはできないけれど言葉の理解はできる人もいれば

言葉の理解ができないけれど話すことができる人もいます。

 


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