薬剤誘発性認知症

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薬剤誘発性認知症

2024/04/20

薬剤誘発性認知症

こんにちは、ヘテロクリニックの木ノ本です。

4月も20日を過ぎましたが、いかがお過ごしですか?

年度が替わり、環境がガラッと変わったという人もいるのではないでしょうか?

新しい環境、新しい人間関係というのは、とかくストレスがたまりがちです。

 

昔から5月病という言葉があるように、

ゴールデンウィーク明けぐらいから調子を崩す人が多くみられます。

そうならないためにも、日頃のストレスケアは大切です。

ゆっくりとした週末をお過ごしくださいね。

 

さて、今回のテーマは、お薬に関連した認知症のお話です。

以前に、認知症の原因についてお話ししたとき、

治療可能な認知症について、ほんの少し触れたと思います。

https://hetero-clinic.jp/blog/detail/20240227153740/

 

1995年と昔の報告にはなりますが、

Weytinghらによると回復可能な認知症の原因を調べたところ

最も頻度が高かったのが うつ病で23.8%

薬剤は、うつ病に次いで第2位で18.5%でした。

(Reversible dementia: more than 10% or less than 1%? A quantitative review. J Neurol. 242: 466-471, 1995)

ここで短絡的に、「薬は体に悪い」といって飲んでいる薬をやめてはいけません。

主治医の先生に処方された薬というのは、必要があって出されたものです。

たまに、自分が何のお薬を飲んでいるのかわからないという人をみかけますが、

今、自分がどのような薬を飲んでいるのかを把握しておくことは非常に重要です。

その上で、ずっと同じ薬を飲んでいるのであれば、

その薬が今の自分の状態にあっているのかを検討していく必要があります。

 

年齢を重ねるにつれて、昔とは食事の好みが変わっていったり、

お薬を体の外に出す力が弱まったり、病気のせいでお薬の効き方が変わったりする場合があります。

それだけでなく、以前に出された痛み止めなどを痛みがなくなってからもずっと飲んでいるという人を見かけることがあります。

 

特に、お薬の量が多い方は見直しが必要かもしれません。

 

また、新しくお薬を始める方は、お薬を飲みだした後の体調に注意しましょう。

頻度が少ない副作用であっても、たまたまご自身にその副作用が出る場合があります。

 

認知機能低下をきたすお薬として、抗コリン薬が有名です。

抗コリン薬については、昔のブログも参考にして下さい。

https://hetero-clinic.jp/blog/detail/20231027160225/

 

 

参考)薬剤による認知機能障害 水上勝義 第105回日本精神神経学会総会シンポジウム

https://journal.jspn.or.jp/jspn/openpdf/1110080947.pdf


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