認知症を抱える家族と共に:サポートと理解を深めるガイド

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認知症を抱える家族と共に:サポートと理解を深めるガイド

2024/04/03

認知症を抱える家族と共に:サポートと理解を深めるガイド

こんにちは、ヘテロクリニックの木ノ本です。

今日は曇り空が広がる静かな日。

晴れの日にはない落ち着いた環境でこのブログを書けそうです。

自分と対話するにはちょうど良いかもしれません。

 

 

認知症の家族の方が抱える問題というのは、多岐にわたります。

 

当事者になってみないとわからないものも多いでしょう。

 

どのような問題が生じるのか理解するだけでも心の準備ができますし、

実際に問題を抱えている人にとっては解決の糸口につながるかもしれません。

 

認知症の方やその家族を見ていて思うのは、

決して一人で抱え込まないことです。

 

大変な介護の甲冑にいるとまじめな人ほど自分のことは後回しになってしまいます。

ただ、ご自身が体調を崩されたり、倒れてしまっては、それから介護することはできません。

当たり前のことを言っているように感じるかもしれませんが、

その当事者になるとそれがなかなか難しかったりもします。

情緒的な負担

認知症になると徐々に以前の自分が知っている人とは変わってしまうことがあります。

自分の大切な家族が徐々にそういう状態になっていくことに対して

何とも言えない喪失感や悲しみに襲われます。

認知症が進行すると、家族を見てもわからなくなることがあります。

大切な人が自分のことを分からなくなってしまったときの衝撃や寂しさは頭では理解していても実際経験するとつらいものです。

それだけでなく、徐々に症状が進んでいく家族に対して、何もできない無力感を感じるかもしれません。

加えて、認知症の介護というのは365日24時間休みなく必要になることもあります。

自分の自由な時間は削られ、睡眠が少なくなり、体力的にも厳しいものがあります。

 

認知症の方は忘れてしまっているので何回説明してもわかってくれないということもあるでしょう。

そうなってくるとどんな人であってもイライラするものです。

それでも、そういう自分に罪悪感を抱くこともあるかもしれません。

施設へ入所させることに対しても後ろめたい気持ちがでてくることもありえます。

 

また、認知症の症状というのは身近な人に強く出るという厄介な性質があります。

そのため周りの人(遠くの親戚)に介護の大変さを理解してもらえないという問題もよく生じてきます。

お金や手は出さないけれど口は出す人たちに気持ちを乱されるということが起きがちです。

 

最近は認知症の介護について情報があふれています。

良かれと思ってしたアドバイスが介護者をさらに追い詰めるケースもあります。

自分では割り切ったつもりでも、心に引っ掛かって知らずにストレスになっているかもしれません。

介護のストレス

先ほども少し触れましたが、

認知症の介護というのは、365日、24時間必要となる場合もあります。

夜も眠れない、目を離せない、本人に何回説明してもわかってもらえない

という状況もあるでしょう。

 

子育てとの大きな違いは、子育てはどんどん成長して手を離れていくのに対して、

認知症介護の場合はどんどん一人でできないことが増えていくいうことです。

 

子育ては大変ながらも一つ一つできることに喜びを見いだせるかもしれません。

早く手が離れて一人前になることを望むのも当然のことです。

それに対して介護の終わりを望むことは、認知症の方の死に結びつきます。

大切な人であるほど心の片隅にそういう気持ちが出てきたことに罪悪感を感じるかもしれません。

 

終わりの見えない介護の疲労やストレスがいかに大きいのか想像に難くありませんが、

意外とそのなかにいると必死すぎてそのストレスを無視しがちです。


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