夏バテの原因と対策-7
2024/06/30
夏バテの原因と対策ー7
こんにちは、ヘテロクリニックの木ノ本です。
6月も今日で終わりですね。
なんだか一つの区切りのような気がします。
明日から7月。
海が近いせいもあるかもしれませんが、開放的な気分になってきます。
さて、今日は昨日に引き続き夏バテの予防する栄養素の話です。
昨日は、タンパク質についてお伝えした時点で、長くなってきたので終わりにしてしまったので、
今日はもう少し先に進められたらと思います。
夏バテの原因については、夏バテの原因と対策ー2
夏本番前に備えての暑熱順化については、夏バテの原因と対策
夏バテ対策は夏バテの原因と対策ー3と夏バテの原因と対策-4
夏バテを予防する食事のとり方も参照にしてください。
ビタミンB1
ビタミンB1は「チアミン」とも呼ばれる水溶性のビタミンです。
「疲労回復のビタミン」と呼ばれ、糖質をエネルギーに変えるとともに、体内の老廃物の代謝を行い、疲労回復させてくれる働きがあります。
甘いものをよく食べる人、アルコールをとる人にとっては特に重要です。
よく運動をする人はエネルギー消費量も多いので、より多くのビタミンB1が必要になります。
ビタミンB1が不足すると倦怠感や食欲不振、むくみ、心肥大、手足のしびれといった症状が出てきます。
慢性的に不足した場合には、脚気や認知機能低下をきたすので注意が必要です。
参考)脚気
ビタミンB1の1日の摂取量のめやすは、
30歳〜49歳 男性 1.4mg / 女性 1.1mg(妊娠中は1.3mg)
です。
ビタミンB1は豚肉やうなぎ、レバー、大豆製品などに多く含まれています。
また、玄米、胚芽米、全粒粉パンなど胚芽の部分に多く含まれているため、精製されていない食材を選ぶのがポイントです。
水に溶けやすいので、汁ごと食べられる調理法もおすすめです。
また、ニンニクや玉ねぎに含まれる「アリシン」と一緒に摂ることで吸収率がアップします。
ビタミンB2
ビタミンB2は、脂質をエネルギーに変換する働きがあり、適切に摂取することで栄養の吸収率がアップして、暑さに耐えられるエネルギーをつくります。
ビタミンB2は、「発育のビタミン」とも呼ばれ、皮膚や粘膜、髪、爪などの細胞の再生に関わります。
ビタミンB2が不足すると口内炎、口角炎、舌炎、脂漏性皮膚炎、角膜炎などを起こします。
また、成長期の子どもの場合は、ビタミンB2が不足すると成長障害を起こします。
エネルギー消費量が多い人ほどビタミンB2を必要とするので、活動量の多い子どもの場合、不足しないように注意する必要があります。
ビタミンB2の一日の推奨量は、2020年版食事摂取基準では、女性では18~74歳で1.2mg、75歳以上で1.0mg、男性では18~49歳で1.6mg、50~74歳で1.5mg、75歳以上で1.3mgです。
ビタミンB2は納豆やうなぎ、レバー、卵や緑黄色野菜、みそ、のりなどに豊富に含まれています。
夏を元気に過ごすには、
ご自身で自分の体の状態に気づくことや日ごろからの夏バテ対策が重要です。
今日お伝えしたことが参考になれば幸いです。
次回も、夏バテに効く栄養素の続きについてお伝えします。
では、よい一日をお過ごしください。
こちらの記事も参考にしてください。
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