冷えは万病のもと。冷え対策で冬を乗り切ろう。 その4
2023/12/14
冷え性のタイプ
下半身型
今回は、冷え性の最終回4回目になります。
全身型については、https://hetero-clinic.jp/blog/detail/20231207100141/
内蔵型については、https://hetero-clinic.jp/blog/detail/20231207142326/
四肢末端型については、https://hetero-clinic.jp/blog/detail/20231211134932/
を参照にしてください。
下半身型の冷え性というのは、
上半身があたたかいのに、お尻や太もも、足などの下半身が冷えてしまうタイプの冷え性です。
年をとって血管が細くなったり、筋力が衰えたりすることで、
下肢の血行が悪くなって起こってきます。
そのほかにも、足がむくみやすい人やデスクワークの時間が長い人は、
このタイプの冷え性になりやすいため、注意が必要です。
このタイプの冷え性になると、
下半身は冷えているのに、上半身は血が廻るためにあたたかく
「冷えのぼせ」といった状態に陥ることがあります。
特に、エアコンなどの暖房を使っているときなど
暖かい空気は上に行きやすいためこの症状が出やすくなります。
「冷えのぼせ」の状態になると、
体温を一定に保つために、交感神経と副交感神経が頻繁に働き、
自律神経失調症をきたしやすく、よけいに冷えのぼせの状態を悪化させることになるという
悪循環をきたしやすくなります。
この状態が続くと、血行不良型の生理痛が悪化したり、
ニキビや吹き出ものができるなどの肌のトラブルをきたすことがあります。
また、水分代謝に異常をきたして、むくみやめまい、頭痛が生じる人もいます。
自律神経の乱れにより、イライラしたり、寝つきが悪くなったり、
顔がほてったり、汗をかきやすくなったりといった症状がみられることもあります。
対策としては、下肢の血行不良が原因なので、
スクワット、かかとの上げ下げ、階段の上り下りなどの運動を積極的に取り入れることが大切です。
マッサージやストレッチなども効果的です。
特にデスクワークなど長時間同じ姿勢をとる人は、
時々立ち上がってストレッチをするようにするとよいでしょう。
冷えのぼせの状態にまでなっている人は、
身体をあたためるさいには、冷えているところを部分的に温めるということも大切になってきます。
ほてっている部分はきちんと熱を逃してあげるようにしましょう。
そのため、あまり長い時間お風呂に入るということは、
上がった後にめまいをきたしやすくなるため、あまりお勧めできません。
首の詰まった服ものぼせた時の汗を逃がせず、かえって体を冷やす結果になることもあるので気をつけましょう。