認知症の症状 その8 中核症状 失認

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認知症の症状 その8 中核症状 失認

2024/04/06

認知症の症状 その8 中核症状 失認

こんにちは、ヘテロクリニックの木ノ本です。

今、私は石和温泉に来ています。

目的は年に2回あるミーティング参加のためですが、

前乗りで温泉を堪能していました。

これからガッツリ濃い時期を過ごしてきます。

皆さまも良い週末をお過ごしください。

今日の話題は認知症の症状の続き、中核症状の最後、失認についてお話していきたいと思います。

過去の投稿も参考にしてください。

認知症については、過去のブログ記事も参考にしてください。

 

他の症状と違って、失認という言葉は聞き慣れていない人も多いと思います。

なので、まず失認の定義についてお伝えします。

脳の損傷によって、感覚には問題がなく、そのものを知らないのでもなく、そのものに気づかないのでもないのに、ある特定の感覚を通したときだけ、そのものが何なのか分からなくことがあります。

この不思議な状態を「失認」と呼びます。

 

例えば、視覚失認の場合、特に目が悪いわけではなく、ちゃんと見えているにも関わらず、

歯ブラシを見てもそれが歯ブラシだということは分かりません。

歯ブラシを触って初めて、それが歯ブラシであるということが分かります。

つまり、歯ブラシというものが何か、どういうもので何に使うのかはわかっているわけです。

 

相貌失認の場合、ちゃんと見えているにも関わらず、

相手を見ても誰だかわからない、声を聞いて初めて相手が誰かがわかります。

 

聴覚失認だと音は聞こえているのに何の音なのかがわからなくなります。

例えば、救急車のサイレンや踏切の音を聞いてもそれが何かが分からないということが起きてきます。

認知症の方が失認をきたすと

物の識別ができなくなり、日用品や家具など身の回りのものが何なのかがわからなくなります。

そういった場合には、物を固定の場所に置く習慣をつけ、

ラベルや色分けを利用して識別しやすくするなど工夫するとよいでしょう。


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