冷えは万病のもと。冷え対策で冬を乗り切ろう。
2023/12/07
目次
冷えは万病のもと、冷え対策で冬を乗り切ろう。
今回のテーマは「冷え」
まぁ、その言葉からだれもが想像するように体が冷たくなります。
「体温が1℃下がると免疫力が30%低下する」
といわれるように体温と免疫力には大きな関係があります。
冷え性とは
「冷え性」とは、検査や診断時では特別な異常が現れていない状態にもかかわらず、
身体が冷えている状態のことをいいます。
血行が悪くなると身体に必要な酸素や栄養素が行き届かなくなってしまいます。
それだけでなく身体にたまった廃物も身体の外へ排出されなくなるのです。
そのため、冷え性になると色々な身体の不調が現れやすくなってきます。
「手足の冷え」は血行が悪くなっている不調サインのひとつ。
単なる体質と片づけずにきちんと対策して、身体を温めましょう。
こんな症状ありませんか?
- 手足が冷たい、温めてもなかなか温まらない
- 手に「あかぎれ」や「しもやけ」ができやすい
- 関節や腰の痛み、肩こりや頭痛がある
- ほてり・のぼせるような感覚(冷えのぼせ)がある
- 気温が高い日でも汗をかかない
- 身体が冷たい
- 寝起きが悪い、寝坊しがち
- 膀胱炎になりやすい、何回もトイレに行く
- 顔色がくすんでいる、目の下にクマができやすい、肌が荒れやすい
- きちんと休んでいるのに疲れが取れない
- 血圧が低い
- 生理痛がひどい、生理が不順である、月経前症候群がある
- 便秘がちだ、下痢をしやすい
- あまりよく眠れない
- 動悸やめまい、耳鳴りがある
- 風邪をひきやすくなった
- 食欲がない、胃がもたれる、お腹が張る
このような症状があったら、冷え性かもしれません。
実は、「冷え性」には4つのタイプがあります。
ご自身の冷え性のタイプを知り、対策していきましょう。
冷え性のタイプ:全身型
常に体温が低く、気温の変化にかかわらず、1年を通して寒さを感じるのがこのタイプ。
ストレスが多かったり、生活習慣が乱れていたり、基礎代謝が落ちていたりすることでおこってきます。
常に体が冷えている状態のため、本人は冷え性という自覚がないということもあります。
体がだるかったり、食欲がなかったりといった症状をきたす人もいます。
こういう人たちの中には、甲状腺機能低下症といった病気が隠れている人もいるため、一度検査してみるのもよいかもしれません。
全身型の冷え性対策としては、
基礎代謝量を上げるということが大切になってきます。
基礎代謝を上げるには
・水を飲む(常温か白湯がおすすめです)
・代謝アップにつながる食材をとる(ショウガやネギなど体を温める食材や良質なタンパク質)
・よく噛んで食べる
・有酸素運動
・ストレッチ
がおすすめです。
自分に合ったものを取り入れるようにしましょう。
もちろん、体を冷やさない工夫も大切です。
冷え性のタイプ:内蔵型
内蔵型は、手や足など体の外側は暖かいのに、
内蔵だけが冷えてしまうタイプの冷え性です。
気づきにくく「隠れ冷え性」とも呼ばれています。
このタイプの冷え性の人は、胃腸が弱く、筋肉が少ない傾向があります。
冷たい食べ物や飲み物をよくとったり、
ストレスが多かったり、
不規則な生活をしていたり、
運動する習慣がなかったりすると内蔵型冷え性になってくるといわれています。
朝起きた時に脇よりもおなかが冷たかったり、
下腹部に手を当てるとひんやりしたり、
お風呂に入ったときにお湯が熱く感じたり
といったことがあれば、内蔵型冷え性かもしれません。
内蔵型冷え性になると
・なんとなく体調が悪い
・生理痛がひどい
・肌荒れがひどい
・風邪をひきやすい
・太りやすい
といったことが起きてきます。
改善するためには
・シャワーではなく、湯船にゆっくりと浸かる(熱すぎない温度で)
・腹巻などでおなかを温める
・しっかりと睡眠をとる
・ストレスをため込まない
・ストレッチやウォーキングをする
といったことが重要になってきます。
冷え性のタイプ:四肢末端型
四肢末端型は、手足の先が冷たくなる典型的な冷え性のタイプです。
食事量が少ないダイエット中の人や運動不足によって筋力が低下している人に多く見られます。
身体を温めるためのエネルギーが不足しているため、末端まで血液が廻らず、
手先や足先が冷えてしまうのです。
このタイプの冷え性では、
肌荒れやしもやけ、月経不順を生じることがあります。
このタイプの冷え性を改善するには、
体の中で最もエネルギーを生み出す筋肉をつけるということが大切になってきます。
そのためにも毎日の生活に運動やストレッチを取り入れましょう。
食事も重要になってきます。
特にタンパク質は食事誘発性熱産生が高く、筋肉のもとになるため積極的にとるようにするとよいでしょう。
お風呂はシャワーですまさず、しっかりと湯船につかるということが重要です。
鎮静作用のあるラベンダーやゼラニウムを数滴たらしてお風呂に入ると
リラックス効果があり、より効果的です。
スパイスや薬味を一緒にとるようにするとより効果的です。
冷え性のタイプ:下半身型
下半身型の冷え性というのは、
上半身があたたかいのに、お尻や太もも、足などの下半身が冷えてしまうタイプの冷え性です。
年をとって血管が細くなったり、筋力が衰えたりすることで、
下肢の血行が悪くなって起こってきます。
そのほかにも、足がむくみやすい人やデスクワークの時間が長い人は、
このタイプの冷え性になりやすいため、注意が必要です。
このタイプの冷え性になると、
下半身は冷えているのに、上半身は血が廻るためにあたたかく
「冷えのぼせ」といった状態に陥ることがあります。
特に、エアコンなどの暖房を使っているときなど
暖かい空気は上に行きやすいためこの症状が出やすくなります。
「冷えのぼせ」の状態になると、
体温を一定に保つために、交感神経と副交感神経が頻繁に働き、
自律神経失調症をきたしやすく、よけいに冷えのぼせの状態を悪化させることになるという
悪循環をきたしやすくなります。
この状態が続くと、血行不良型の生理痛が悪化したり、
ニキビや吹き出ものができるなどの肌のトラブルをきたすことがあります。
また、水分代謝に異常をきたして、むくみやめまい、頭痛が生じる人もいます。
自律神経の乱れにより、イライラしたり、寝つきが悪くなったり、
顔がほてったり、汗をかきやすくなったりといった症状がみられることもあります。
対策としては、下肢の血行不良が原因なので、
スクワット、かかとの上げ下げ、階段の上り下りなどの運動を積極的に取り入れることが大切です。
マッサージやストレッチなども効果的です。
特にデスクワークなど長時間同じ姿勢をとる人は、
時々立ち上がってストレッチをするようにするとよいでしょう。
冷えのぼせの状態にまでなっている人は、
身体をあたためるさいには、冷えているところを部分的に温めるということも大切になってきます。
ほてっている部分はきちんと熱を逃してあげるようにしましょう。
そのため、あまり長い時間お風呂に入るということは、
上がった後にめまいをきたしやすくなるため、あまりお勧めできません。
首の詰まった服ものぼせた時の汗を逃がせず、かえって体を冷やす結果になることもあるので気をつけましょう。
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