滝行と頭痛
2023/09/08
滝行と頭痛
とあるお寺に2泊3日の体験修行に行ってきました。
お目当ては、滝行。
以前にも別の場所に日帰りで行ったことがありますが、
その時はひどい頭痛に見舞われ、寝込みました。
滝行で頭痛が起きるメカニズム
私のように滝行で頭痛が起きる人がいるようですが、
それはなぜなのでしょうか?
もっとも考えられるのが、「可逆性脳血管攣縮症候群 Reversible cerebral vasoconstriction syndrome (RCVS)」と呼ばれるものです。
経験した私が言うのもなんですが、かなり激しい頭痛です。
可逆性脳血管攣縮症候群とは、雷鳴頭痛と言われる急な激しい頭痛です。
基本的に予後は良好、死亡率は1%未満、再発率は5~8%、ほとんどの人は後遺症なく改善します。
とはいえ、3~6%では、脳梗塞や脳出血などなんらかの後遺症を残すとされており、
注意が必要です。
名前の通り、脳の血管が攣縮して細くなるというのが特徴で、
頭部MRA (MR angiography:脳のMRIによる血管撮影)にて診断されます。
血管の攣縮なので、一時的に脳の血管が細くなっているわけですが、
画像的には血管が細くなる原発中枢神経系血管炎などの血管炎や
動脈硬化による血管狭窄が鑑別として重要になります。