アニマルネーミングテスト(動物名想起)
2024/07/17
アニマルネーミングテスト(動物名想起)
こんにちは、ヘテロクリニックの木ノ本です。
今日はアニマルネーミングテスト(動物名想起)についてお話していきたいと思います。
「動物の名前を思いつく限り挙げてください」と言われて、
どれくらい思いつきますか?
1分間に動物の名前をいくつ挙げられるのかというのが
アニマルネーミングテスト(ANT:Animal Naming Test)です。
動物の名前を思いつくまま挙げていくだけという
誰にでも簡単にできるテストでありながら、
肝硬変の方が転倒したり、骨折したりするリスクを知ることができる
と注目を浴びています。
岐阜大学病院に入院した肝硬変患者94名を対象に行った研究があります。
それによると
1分間で答えられる動物の名前が11以下だと転倒や骨折のリスクが高くなる
ということが分かったのです。
12以上:転倒した人の割合は11%、骨折した人の割合は0%
11以下:転倒した人の割合は56%、骨折した人の割合は28%
と明らかに違うのが分かるでしょう。
参考)https://www.gifu-u.ac.jp/news/research/2024/02/entry29-13069.html
アニマルネーミングテストは、
糖尿病の患者さんでインスリンの手技獲得までの期間予測にも使えるとされています。
1分間に11以上の動物が思い出せると1週間以内にインスリンの手技獲得ができる
というデータもあります。
ちなみに、動物名の想起は前頭葉(前頭葉背外側)と関係していることが分かっています。
さらに、前頭葉背外側は意欲、注意、動機づけにとっても重要な場所ですが、
ストレスに弱い(ストレスにより障害される)ともされています。
無理せずリラックスしていきましょう。
今日も楽しい一日をお過ごしください。
前頭葉背外側機能をチェックしよう
注意力と集中力
- 話をしているときや仕事をしているときに、途中で気が散ってしまうことがある
- 同時に複数のことをしようとすると混乱したり、うまく進められないと感じることがある
- 大事なことや細かい内容をうっかり忘れてしまうことがよくある
計画性と目標達成
- タスクの優先順位を立てるのが難しい
- 長期的な目標を立て、それに向かって行動するのが苦手
- 計画を実行する際、途中で何をすべきかわからなくなることがある
問題解決能力
- 複雑な問題に直面したとき、解決策を考えるのが苦手
- 新しい方法やアプローチを考えるのが難しい
- 予期しない変更に柔軟に対応するのが難しい
作業記憶(ワーキングメモリー)
- 会話中に言われたことをすぐ忘れてしまうことがある
- 一度に複数の指示を受けると混乱する
- 最近、記憶力が落ちてきた気がする
行動の抑制
- あまり考えずに行動してしまうことが増えてきた
- 言ってはいけないことをうっかり口にしてしまうことがある
- 誘惑を抑えるのが難しいと感じることがある
感情のコントロール
- 怒りやイライラをコントロールするのが難しい
- ストレスの多い状況で冷静さを保つのが苦手
- 感情的な反応が以前よりも強くなっている
社会的認知
- 他人の表情や感情を読み取るのが難しくなってきた
- 相手の気持ちや意図を考慮せずに発言することがある
- 会話の流れに乗るのが難しいと感じることがある
前頭葉背外側はストレスに弱い場所です
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解除も簡単にできますよ(笑)