ストレスがあるとどんなものが食べたくなる?②
2020/08/13
甘いものや脂肪分の多いものを取りすぎると健康によくないと、なんとなくみんな知っているのではないでしょうか?
実際に常時摂取していると、肥満、糖尿病、高血圧だけでなく、ありとあらゆる病気になりやすくなります。
病気になりやすいとわかっているのに、どうしてストレスがあると甘いものや油っぽいものが食べたくなるのでしょう?
それには単に食べたいだけではない理由がありそうです。
ある医療機関で、ラットを用いてストレスと高脂肪高糖分の摂取にどういった関係があるかをみる実験がされました。
常時ストレスを与えたラット(一定時間騒音を聴かせるなど)に、実験群では脂肪分や糖分のジュースを与え、対照群は水を与えました。
すると、脂肪分糖分を与えられたラットでは、ラットがストレスを感じることによって起こす行動が減りました。不安な時に起こす行動がなくなったのです。
同じようなことを人でも実験されています。
ベルギーの精神科医の行った実験を紹介します。
ここではMRIを用いて人の脳の反応を見ました。
人に悲しい音楽や映像で悲しみを誘発した後に実験群には脂肪分を対照群には水を取らせ感情を司る脳の領域にどんな変化があるか実験しました。
通常、感情が揺さぶられている時(この時は悲しい時)脳の感情を司る部位の活動性が増します。
それをMRIで確認した上で、それぞれ脂肪分と水を注入された人たちの脳の活動性の変化をみたのです。
結果、脂肪分をとった方だけ脳の活動性が低下しました。つまり、感情を感じにくくなったのです。脂肪分をとることで気晴らしになる作用をもたらしたのです。
また、別の実験では人のストレスホルモンと言われるコルチゾールの血中濃度を測定しました。
甘いものや油っぽいものをよく食べる人はコルチゾールの分泌が低くなっていることがわかり、同時に肥満度が高いことがわかりました。
またその人たちにストレスの度合いを評価してもらうとあまりお菓子を食べない人たちと比較しストレスの感じ方が弱いという結論になりました。
脂肪分や糖分の多い食事がストレスを感じにくくさせているけれども、その代償に肥満や種々の病気になりやすくなっていることになります。
ヘテロクリニックでは、感情カウンセリングを行っています。
最近、甘いものや脂肪分が無性に食べたくなったという人は、
気持ちのリフレッシュにご利用ください。
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