腸と冷えの意外な関係
2024/11/16
目次
腸と冷えの意外な関係
こんにちは、ヘテロクリニックの木ノ本です。
今年も残すところ後1ヶ月半になりましたね。
そろそろ来年のことに意識が向き始めました。
とはいえ、すっきりとして来年が迎えられるよう
やり残していることを片付けていきたいと思います。
さて、本日は「腸と冷えの意外な関係」ということではお話を進めていきたいと思います。
「雷が鳴ったら臍を隠せ」はおなかを冷やさないため
昔からの言い伝えに
「雷が鳴ったら臍(へそ)を隠せ」
というものがあります。
雷さまがおへそをとりにくるから、という理由からですが、
これは実は、雷雨になると急に気温が下がるからおなかを冷やさないようにするために
このような言い伝えができたと言われています。
それだけ、おなかを冷やすということが身体に悪いと昔から考えられていたとうことでしょう。
おなかの冷えは内蔵型冷え性
おなかを触ったとき、冷たく感じた。。。
そういう人はおなかが冷えている状態(内蔵型冷え性)かもしれません。
おなかが冷えると身体にも影響をもたらします。
おなかが冷えると便秘や下痢になりやすい
おなかが冷えると腸への血流が減って、腸の機能も低下します。
腸への血流が減ると腸へ十分な栄養や酸素がいきわたらなくなります。
それだけでなく、交感神経が優位になり、
結果として、腸の動きが悪くなり、便秘になりやすくなります。
それだけでなく、腸の異常収縮を来し、おなかの痛みが生じやすくなったり、
消化液の分泌が減って、食べ物が十分消化されず、腸内に停滞しやすくなり、
便秘を助長するといわれいます。
実際、寒冷地域では下剤の処方がおおいということがわかっています。
おなかの冷えは免疫力低下をもたらす
おなかの冷えは免疫細胞の活動も低下させるということがわかっています。
実は、免疫細胞の7割は腸に集まっています。
そのため、おなかが冷えると免疫細胞の機能の低下から感染症にかかりやすくなると言われています。
免疫細胞の一つであるリンパ球が少ない方に眠っているときや日中に湯たんぽでおなか周りを温めてもらったところ
リンパ球が増えたという報告もあります。
これに関与しているかもしれないと言われているのが腸にいる善玉菌です。
腸にいる善玉菌は病原菌の侵入を防ぎ、免疫細胞の活性化を助ける役割を担っています。
腸の血流が悪くなると腸内細菌叢のバランスが崩れるとされています。
腸内細菌叢が乱れ、善玉菌が減って悪玉菌が増えた結果、免疫機能が低下するということがおこってくるのです。
おなかを冷やさないために
- 身体を外から温める
薄着を避ける、ブランケットや腹巻など身体を冷やさない工夫をしましょう。
- 冷たい飲み物は避ける
冷たい飲み物はおなかを冷やす原因になります。
温かい飲み物であってもコーヒーや緑茶はカフェインの作用で身体を冷やすといわれています。
飲みすぎには注意しましょう。
- 身体を温めるものを食べる
身体を温める食べ物を積極的にとるようにしましょう。
タンパク質も分解されるときに熱を生み出すのでおススメです。
- 適度な運動で腸を温める
適度な運動や体操を行うことで、筋肉が収縮して体内で作る熱の量を多くすることができます。
そして、全身の代謝を高めて血液の流れをスムーズにし、体が温まることで腸の温めにつながります。
外での運動だけでなく室内で軽いストレッチをしたり、骨盤の周りの筋肉を鍛える体操をしたりするのもおススメです。
特に腸の動きを促すような軽いストレッチや骨盤周りを鍛える体操などは、下腹部の血液の流れを良くすることが期待できます。
- 疲労やストレスをためない
疲労やストレスは内臓の冷えに影響を及ぼすことがあるため、
できるだけ疲労やストレスを溜めない生活をすることも腸を温める方法の1つです。
- 湯船にゆっくりつかる
入浴はシャワーですまさず、ゆっくりと湯船につかるというのも効果的です。