大切な家族の心理的負担を軽減するためのアドバンストケアプランニング

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アドバンストケアプランニングで大切な家族の心理的負担を軽減する

2024/10/01

アドバンストケアプランニングで大切な家族の心理的負担を軽減する

こんにちは、ヘテロクリニックの木ノ本です。

秋の気配が感じられる今日この頃。

また、暑さが戻ってくるとの話しも聞きました。気温の変動が激しいと体調を崩しやすくなりますので、お気をつけください。

突然ですが、ご自身の最期について考えたことはありますか?

「縁起でもないことは口にしない」という風習のためか、人生の終わり方について家族と話し合ったことがない方は多いようです。

その結果、最期の迎え方を子どもたちに委ねるケースがほとんどです。

 

大切な家族の死に関する決断をすることの厳しさについて、考えてみてください。

自分の決断が親の今後を左右するという心理的負担は非常に大きく、決断までに時間がかかる人も少なくありません。

さらに、ご本人の意思が不明な場合、その決断の難しさは計り知れないものとなるでしょう。

場合によっては、家族間で意見が食いちがうこともでてくるでしょう。

アドバンストケアプランニング(ACP)は、将来、あなたが病気やけがで自分の意思を伝えることが難しくなった場合に備えて、あらかじめ医療やケアに関する希望を決めておくプロセスです。

これにより、ご自身が望むケアを受けるだけでなく、大切な家族が終末期の難しい決断を迫られることなく、安心して支えることができます。

 

ACPを通じて、自分の最期について事前に考え、家族と話し合うことで、心理的負担を軽減し、あなたの意思が尊重される環境を整えることができます。

人生の重大な決断ということで、難しく考える方もいらっしゃると思います。

よく一度決めたら変えてはいけないと考える方もいらっしゃいますが、そんなことはありません。

人との関わりや環境の変化、ご自身や家族の体調の変化などによって、どうしたいのかが変わるのは当然のことです。

ご自身が人生の中で何を大切にしているのか、どんなことで迷っていたのか、その過程がみえるだけでも決断を任された人たちの助けになってきます。

ACPを始めるタイミング

アドバンストケアプランニング(ACP)を始めるタイミングは、必ずしも病気や高齢に伴うものだけではなく、健康なうちから考え始めることが理想的です。以下のような状況がタイミングの目安となります。

 

 1. 健康なときに話し合いを始める
   最も理想的なのは、まだ健康で元気な時期にACPを進めることです。将来の不測の事態に備えて、早めに考えておくことで、急な判断を避け、落ち着いて家族と話し合う余裕が生まれます。 

 

 2. ライフステージの節目
   大きな人生の節目、たとえば結婚、子どもの誕生、退職、引っ越しなどのタイミングも、ACPを始める良い機会です。こうした変化に伴い、将来の医療やケアについて考えるきっかけとなることが多いです。

 

3. 慢性的な病気や加齢による健康状態の変化
   持病がある場合や年齢と共に健康状態が不安定になり始めた場合は、ACPを進める重要なタイミングです。病気が進行する前に、どのようなケアを望むかを決めておくことで、医療者や家族とのコミュニケーションが円滑になります。

 

 4. 家族や身近な人の病気や死を経験したとき
   家族や友人が病気になったり、終末期を迎えたりする経験は、自分自身のACPを考えるきっかけになります。身近な人の経験を通じて、自分もどのようなケアを受けたいかを現実的に考えることができます。

 

 5. 医療的な介入が必要になる前に
   緊急時に家族や医療者がどのような判断をするのかがわからないと、余計なストレスを与えることになります。ACPをあらかじめ進めることで、治療やケアについての意思が明確になり、緊急時にも迅速かつ適切な判断ができるようになります。

 

ACPは、いつ始めても遅すぎることはありませんが、早めに取り組むことでより安心して未来を迎えることができます。

家族や医療者と話し合うタイミングを逃さず、計画を進めることが大切です。

 

ご自身だけだと難しい場合は、当院をご利用ください。


ヘテロクリニックは、自分の身体を自分で守るお手伝いをしています。

 

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