【認知症の症状】周辺症状 介護拒否

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【認知症の症状】周辺症状 介護拒否-2

2024/06/22

【認知症の症状】周辺症状 介護拒否-2

こんにちは、ヘテロクリニックの木ノ本です。

先日、浦和で行われた産業医研修で「発達障害のある方への事業所の対応」についてのお話を聞いてきました。

休憩なしで2時間と長丁場でしたが、内容はなかなか面白かったです。

また、今度シェアしますね。

 

さて、本日は久々に認知症についてのお話になります。

以前に、認知症の周辺症状である介護拒否が起こる要因についてお話をしました。

https://hetero-clinic.jp/blog/detail/20240611160341/

今回は、その対策になります。

 

体調を確認する

介護を拒否する人の中には、その日の体調が悪いことが原因となっていることがあります。

認知症の方の場合、自分の気持ちや状況をうまく伝えることができず、

単純に介護を拒否するという行動をとっていることが少なくありません。

「どこか調子が悪いですか?」「〇〇が痛いですか」などご本人に声をかけ、体調を確認することが重要です。

 

介護の必要性を本人に伝える

「自分はまだ必要ない」と介護を拒否される方は、自立心やプライドが高い傾向があります。

「なぜ介護が必要なのか」をご本人にしっかりと伝えることは重要です。

そうすることで、少しずつ介護の必要性を理解し、受け入れてくれる場合があります。

 

本人の気持ちを優先する

まず、可能な限り介護を無理強いせず、本人の意思を尊重することが大切です。

介護する側が感情的になったり、無理強いをしてしまうと、さらに拒否が強くなってしまうことがあります。

可能であれば、拒否をする理由を聞き、ご本人の思いや意思を尊重するようにしましょう。

 

タイミングを変えて再び声かけする

一度拒否されても、時間をおいてから再度声かけすると、介護を受け入れてもらえることがあります。
これは、気分にムラがあったり、体調が悪かったりして拒否している場合があるためです。
その場で強引に介護を進めるのではなく、タイミングを改めるようにしましょう。

 

介護する前に何を行うかを伝える

何も言わず、いきなり介助し始めると、相手が戸惑って抵抗することがあります。

介助を行う際は、何をするかを具体的に伝えるようにしましょう。

特に、物忘れが強い人に対しては、何回も声掛けするとよいでしょう。

介護の直前だけでなく、少し前から予告するようにコミュニケーションを取るとスムーズに進みやすい傾向があります。

たとえば、食事の準備を始める前に「もうすぐお昼ご飯ですよ」「ご飯ができたら一緒に食べましょう」などと声をかけるように意識してください。

 

プロの力を借りる

家族だけでは介護拒否に対処できない場合、行政サービスや介護サービスなどの利用がおすすめです。

家族だけで介護を行うことにこだわると、家族の生活に支障が出てしまうことがあります。

専門家に相談し、必要に応じてデイサービスの利用や施設への入所などを検討すると良いでしょう。


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