【認知症の症状】周辺症状 昼夜逆転ー2
2024/05/28
【認知症の症状】周辺症状 昼夜逆転ー2
こんにちは、ヘテロクリニックの木ノ本です。
雨が降ったりやんだりと落ち着かないですね。
そんな雨のおかげか、クリニックの玄関横のアジサイも生き生きとしてきています。
さて、今回は以前にお伝えした認知症の周辺症状の1つ「昼夜逆転」の対処法についてです。
昼夜逆転がなぜ起こってくるのかについては、過去のブログ(https://hetero-clinic.jp/blog/detail/20240519163650/)を参考にしてください。
午前中に日光を浴びて体内時計を整える
昼夜逆転の対処法
認知症の中でもアルツハイマー病の方は、
体内時計が狂いやすいことが指摘されています。
参考)認知症における睡眠障害 臨床神経 2014;54:994-996
体内時計を整えるためには、午前中に日光を浴びることが効果的です。
できれば、午前中に散歩に行くなど、屋外での活動を取り入れるのが理想ですが、
難しい場合には、カーテンを開け、窓際で日光を浴びるようにしましょう。
日中の活動量を増やす
昼夜逆転の対処法
日中に起きていた時間が長いと自然と夜に眠くなります。
それは、日中活動しているときに脳の中で産生される睡眠物質(プロスタグランジンD2、アデノシンなど)がたまり、夜になると自然と眠くなるから言われています。
生活リズムを整える
昼夜逆転の対処法
起床時間や就寝時間だけでなく、食事をなるべく同じ時間にとるなど
生活のリズムを整えるようにしましょう。
そうすることで体内時計が整いやすくなります。
夜間帯は睡眠の妨げになる嗜好品は控える
昼夜逆転の対処法
夜間帯は覚醒作用のあるカフェインの入った飲み物を避けるようにしましょう。
また、アルコールは睡眠の質を落とし、日中の眠気につながります。
さらに、タバコは睡眠障害の原因になります。特にニコチンの量が多いと出やすいともいわれています。
不安や痛みを和らげる
昼夜逆転の対処法
年齢を重ねると体のあちこちに痛みを感じるという人が増えてきます。
認知症の人の中には、そういった体の不調を訴えることができない人もいます。
特に夜間の静かな時には痛みが感じやすくなるという人も少なくありません。
また、認知症になると不安になりやすいともいわれています。
本人の話をよく聞いてあげるようにしましょう。
眠る環境を整える
昼夜逆転の対処法
寝室の気温や湿度、眠るときの照明など寝室の環境を整えたり、
自分に合った寝具を選ぶことは、案外重要です。
質の良い睡眠をとることで、日中の眠気を防ぐことができます。
ヘテロクリニックでは、オンライン相談を受け付けています
認知症介護についてお悩みの際には、ご利用ください。
お申し込みは下記リンクから
https://hetero-clinic.hp.peraichi.com/onlin
認知症については、過去のブログ記事も参考にしてください。
- 認知症とは
- 認知症の原因 薬剤誘発性認知症
- 認知症の症状 その1
- 認知症の症状 その2 中核症状 記憶障害
- 認知症の症状 その3 加齢による物忘れと認知症の物忘れの違い
- 認知症の症状 その4 中核症状 見当識障害
- 認知症の症状 その5 中核症状 判断力低下
- 認知症の症状 その6 中核症状 失語症
- 認知症の症状 その7 中核症状 失行
- 認知症の症状 その8 中核症状 失認
- 【認知症の症状】その9 周辺症状
- 【認知症の症状】周辺症状 失禁・弄便
- 【認知症の症状】周辺症状 徘徊