【認知症の症状】周辺症状 昼夜逆転

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【認知症の症状】周辺症状 昼夜逆転

2024/05/19

【認知症の症状】周辺症状 昼夜逆転

こんにちは ヘテロクリニックの木ノ本です。

お散歩がてら、かまくら 海浜公園由比ガ浜地区で「第24回鎌人(かまんど)いちば」に行ってきました。

食べ物の中にはすでに売り切れていたものもいくつかありましたが、

お祭り気分を味わえて楽しかったです。

 

 

さて、今回は認知症の周辺症状の1つである睡眠障害の中でも問題となる昼夜逆転の対処法について

お伝えしていこうと思います。

 

 

昼夜逆転はなぜ起こるのか

年齢とともに睡眠は変化します。

健康な高齢者の方でも睡眠が浅くなり、夜中に目が覚めたり(中途覚醒)、

朝早くから目が覚めたり(早朝覚醒)といったことが起こりやすくなります。

 

というのも、年とともに体内時計に変化が生じ、

睡眠だけでなく、血圧・体温・ホルモン分泌など睡眠を支える多くの生体機能リズムが前倒しになります。

そうなると朝早くに目が覚めるということが起きてきます。

 

また、年とともに睡眠の質も変わってきます。

睡眠脳波を調べてみると、深いノンレム睡眠が減って

浅いノンレム睡眠が増えるようになります。

そのため尿意やちょっとした物音などでも何度も目が覚めてしまうようになります。

認知症と睡眠障害

高齢者の中でも認知症の方の場合は、脳の機能が損なわれることに伴ってさらに睡眠が浅くなり、症状が進行すると1時間程度でも連続で眠れなくなってしまうといわれます。

 

具体的には不眠や過眠、睡眠時無呼吸症候群のほか、「概日(がいじつ)リズム睡眠障害」などさまざまな睡眠障害が見られます。

「概日リズム睡眠障害」では、体内時計と実際の時間とのずれを修正できないことによって入眠や覚醒の時刻が一般的な時刻とずれてしまい、昼寝が増えて夜に覚醒する昼夜逆転が起こります。

 

また、認知症になると日中の活動が少なくなる傾向があります。

そうすると、日中に日光を浴びる量が減ってしまい、

それが体内時計を狂わせる要因にもなったり、

日中の活動量が少ないことにより睡眠物質がたまりにくくなり、

夜間の不眠につながったりします。

また、飲んでいるお薬によっても睡眠障害をきたすことがあるので注意が必要です。

 

特に、アルツハイマー型認知症やレビー小体型認知症では、
脳の睡眠と関連する部分が変性するため、睡眠障害が現れやすくなります。

 

アルツハイマー型の認知症は、食事をしたことを忘れるなどの記憶障害から始まりますが、

次第に今がいつか、自分がどこにいるかがわからなくなるなどの見当識障害が現れてきます。

そのため、さらに体内時計が乱れて、睡眠時間が少なくなる、浅い睡眠が多くなる、夜間に眠れなくなるなどの症状が出現し、昼夜逆転が起きやすいのです。

 

一方、レビー小体型認知症では、レム睡眠行動障害が多く見られます。

寝ている間に大声を出したり、手足をバタバタと動かしたりするほか、重症になると起き上がったりすることもあります。

声をかけたりすると比較的すぐに覚醒しますが、時にはせん妄との区別が必要な場合もあります。

また、レビー小体型認知症を発症する前に、その前触れとしてこのような睡眠障害が現れることもあります。


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