免疫力とは
2020/08/24
新型コロナウイルス感染症で今、注目を浴びている「免疫力」ですが、 そもそも「免疫力」というのはなんでしょう。
私たちには、本来、健康を維持するための力が備わっています。
それが「免疫力」です。
私たちの身体に悪さをするウイルスや細菌などが外部から入ってきるのを防いだり、身体に入ってきたときに退治したりして、
私たちの健康状態を保ってくれるのが、身体の中の防御システムである「免疫」です。
私たちの体の中で免疫システムが働くことで、常に病原体などの外敵から身体を守ってくれています。
毎年、冬になるとインフルエンザが流行りますが、同じ状況にいたとしてもインフルエンザにかかる人もいれば、かからない人もいます。
同じように、今、問題になっている新型コロナウイルス感染症についても、
コロナにかかっても全く症状が出ない人もいれば、重症化して亡くなってしまう人もいます。
この差は、「免疫力」の違いによって生じてきます。
実は、免疫力は、このような感染症だけではなく、他の病気にも関わっています。
たとえば、癌も免疫力が下がったことで起きてきます。
というのも、私たちの身体の中で、毎日、数百~数千個の癌細胞が作られています。
それでも、癌にならずに過ごせているのは、私たちの身体の免疫システムがちゃんと働いていて、癌細胞を排除してくれているからです。
免疫力が落ちると 、
・気管支炎や肺炎、膀胱炎、中耳炎などの感染症にかかりやすくなる
・下痢をしやすくなる
・アレルギー症状が出る
・発疹やイボなどができやすくなり肌が荒れたり、髪の毛が抜けたりしやすくなる
・発育が悪くなる
といった症状が出てきます
意外なところで、認知症も免疫力と関係しているといわれています。
要するに、免疫力が落ちたら、私たちはいろいろな病気になってしまうということです。
一般的には、15歳までに免疫システムが出来上がり、20歳を超えると免疫力が落ちてくるといわれています。
つまり、健康で過ごすためには、日々の生活の中で免疫力を上げる必要があるということです。