ストレスがかかるとお腹はどうなる?(3)
2020/08/06
ストレスがかかるとお腹はどうなる?(3)
ところで、感情を表す慣用句みなさんは思いつきますか?
少しあげるだけでも色々あります。
腹が立った→怒る 癪に障る
はらわた煮えくりかえる→激昂する 怒り心頭
肝がすわる→度胸があり、動揺しない
腹の虫の居所が悪い→機嫌が悪い
これは日本に限った話ではありません。世界的に見ても感情を表現する言葉があります。
Stomch tied up in knots 胃が締め付けられるような感じ
Gut-wrenching experience はらわたが引き裂かれるような経験
Butterflies in your stomach そわそわして落ち着かない
こうしてみると昔の人は自分が感情的になったときに体の一部の感覚が変化していることを鋭敏に感じ取っていたのですね。
内臓の感覚を今よりももっと感知できていたのかもしれません。
感じ取っていたということは自分がまさにその時どう思っていたか(感情がどうなっているのか)を気づきやすかったかもしれません。
昔と比較して、現在は病気が増えています。特に感情が原因となるストレスにまつわる病気が増えています。
別の機会に話ますが、過敏性腸症候群、周期性嘔吐症、逆流性食道炎、と言った消化器疾患もそうです。
なかにはいっけん腸と関係のないような病気も、感情が直接的ではなくとも関係して発生することがあります。
神経疾患や代謝性疾患、炎症性疾患、アレルギー疾患などです。癌も含まれます。
なぜこれほどまで増えてしまったのでしょう?
原因の一つとして考えられるのは、多くの人が感情をうまく処理できなくなったことにあります。
本当は腹が立って仕方がない時でも、その感情を表に出さずにため込んでしまうことはありませんか?
そうしなければ人間関係がうまくいかないと感じるからでしょう。
辛くても頑張らなければいけないと体を犠牲にしてまで無理をすることが増えたからかもしれません。
誰かから認めてもらうために本当は嫌で仕方がないことを我慢しているのかもしれません。
さらに最近では自分がどう感じているのか分からなくなっている人が増えています。
自分の感情を感じないことにすれば、多くのことをこなせるようになったり、人から信頼を得やすくなることもあります。
しかし、感情を感じなくなった影響で自分が何が好きなのか?何が嫌なのか?
自分のことなのに自分の気持ちさえわからない人が増えています。
その代償は大きく、常に体に負担をかけ続けることもあります。
病気になって働けなくなることさえあります。
特に所謂いい人は自分の気持ち、感情を押し殺していることが多いです。
現代医療では解明されていないお腹の症状は多くあります。
胃腸症状を抱え病院で検査をしたけれど問題がなく医師から「気持ちの問題です。」とだけ言われた人もいるでしょう。
気持ちの問題と言われて思い当たることがあっても解決が難しいと感じる人もいるでしょう。
気持ちの問題と言われても全く見当がつかないという人もいるかもしれません。
「こんなに辛いのに。」と思うような症状の方にとっては、医師の話にがっかりしたかもしれません。
気持ちの問題を扱うことは医師であってもまだまだ理解できない領域が多く、扱える人はほとんどいません。
しかし、その気持ちの問題を放置すれば後からもっと大きな病気になる可能性もあるのです。
現時点で特にお腹に不調を感じていない人でも、至って健康な人でも、感情によってお腹の動きは絶えず変化しています。
そうであれば、この気持ちの問題に取り掛かり1日も早く健康なりたいと思いませんか?
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