感情カウンセリングを癌の患者様の家族にもお勧めしたい理由 その3
2020/02/02
癌の患者さまを介護するご家族の4人に1人は、不安や落ち込みを感じているといわれています。
しかも、その程度は患者自身と同じかそれ以上だそうです。
さらに介護をしているご家族の場合は、自分が患者さまを支えなければという気持ちから「自分がしっかりしなくては」と思い、本人や医療者の前でなかなか弱音を吐くことができないようです。
しかし、実は癌患者のご家族は「第2の患者」ともいわれています。
患者さまと同じか、それ以上に心のケアを必要としているのです。
介護者にかかる負担は、なにも介護だけではありません。
介護に関する様々な手続きや経済的な問題、患者さま以外の家族の生活などといったさまざまな問題からのストレスは想像以上かもしれません。
ご家族の方が少しでも心穏やかに過ごせるということは、癌の患者さまにとっても重要なことです。
というのも、ご家族の方が心に抱えている不安は口に出さなくても患者さまには伝わってしまいます。
表面的にいくら明るくふるまっていても滲み出てしまうのです。
不安は、意識できないほどの匂いを介して伝わるともいわれています。
つまり、患者さまが心穏やかに過ごすためには、ご家族の方の不安が解消されていたほうがよいということです。