熱中症(3)
2023/07/09
熱中症(3)
最近熱中症が増えたわけ
毎年、熱中症が話題になっていますが、
昔はそこまで話題になっていなかったように思います。
実際、熱中症による死亡者数の推移をみても1994年くらいから徐々に増え始め、
2010年には過去に例をみないほど熱中症による死亡者が多くみられました。
過去の救急搬送の状況をみると
7月、8月が圧倒的に多いですが、
すでに5月から熱中症による救急搬送があることが分かります。
熱中症の人が増えた理由として挙げられているのが
- 地球温暖化による温度上昇
- 真夏日や熱帯夜の増加
- ヒートアイランド現象による都市気温上昇
- 高齢化により体調管理ができない人が増えた
- 「熱中症」の認知度が上がった
- クーラー病や体温調節機能の低下
- ストレス、睡眠不足、食生活の乱れなど生活習慣の悪化
です。
では、本当に夏の気温は上昇してきているのか?
こちらも調べてみました。
確かにこのグラフをみると上がってきているように見えます。
とはいえ、130年間で約1.3度。
先ほどの熱中症死亡者数のグラフで変化のみられた1990年からだと0.3度程度。
気温の上昇を理由とするには、平均気温だけ見るとちょっと弱いですね。
これをみると猛暑日は明らかに増えています。
こちらが関係している可能性は高そうです。
データはこちらを参考にしてます。
https://www.teguchi.info/weather/summer/extremely-hot-day/
大阪、名古屋、広島、福岡のデータも載っているので、気になる人はチェックしてみて。
ここで、用語の確認
夏日:最高気温25度以上の日(夏の季節の訪れや夏の暑さを感じさえる日)
真夏日:最高気温30度以上の日(真夏のような暑さを感じさせる日、具体的な暑さ対策が必要になってくる日)
猛暑日:最高気温35度以上の日(真夏の耐え難い暑さ、日中長時間屋外にいることが危険な暑さ、エアコンなしの室内での熱中症のリスクが高い暑さ)
このグラフを見ると夏日を超えたあたりから熱中症の発症頻度が上がってくるのが分かります。(特に高齢者)
特に猛暑日となると急に増えていますね。