糖尿病の性格特性と食事療法

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糖尿病の性格特性と食事療法

2024/07/26

糖尿病の性格特性と食事療法

こんにちは、ヘテロクリニックの木ノ本です。

アイスのおいしい季節ですね。

昨日、近くのお店に買いに行ったら、お気に入りのものが売り切れていました。

残念。

 

さあ、今回は先日見かけた糖尿病に関する記事を見ての素朴な疑問についてです。

 

未治療で肥満の早期2型糖尿病患者を対象に間欠的断食を行ったものです。

間欠的断食といっても、1週間のうち2日間、3食すべてをバランス栄養食品にしてカロリーを通常の4分の1に抑え、通常食の日も夕食のみ炭水化物を控えめにしてバランス栄養食品に置き換えるというものでした。

期間は16週。

結果はというとお薬(メトホルミン、エンパグリヒロジン)を使った人たちよりも1ヶ月の血糖値の指標となるHbA1cは改善し、

体重も減っていました。

つまり、お薬を使うよりも効果的だったわけです。

HbA1cに至っては、16週で1.88も下がっているわけですから。

 

 

とはいえ、肥満の糖尿病患者。

今まで診てきた私の勝手な印象ですと、食べることが好きな人が多いのです。

16週とはいえ、それだけ頑張って食事制限をした後、リバウンドしないのだろうか?

確かに、HbA1cがそれだけ下がったということは正常化している可能性は十分あります。

かといって、今までの反動でたくさん食べていいわけでは当然ありません。

そこで少し糖尿病の方の性格特性について調べてみました。

1997年と少し前の論文になりますが、「糖尿病患者の性格傾向・食行動傾向」というものを見つけました。

それによると糖尿病患者の特徴として

  • 人のすることがのろく見えたりして、干渉したい気持ちが強い
  • 自分はすること、言うこと、なんでもテキパキとやっていく
  • 自分は何でもできる人間だという自意識やプライドが高い
  • 自分は晴れ晴れとした心でおり、喜劇や落語、漫才が好き
  • 味に敏感で、うまいものを取り寄せてでも食べたい、確保しておきたいという欲求が強い

ということでした。

 

個人的にはちょっと意外。

あくまで印象としては、もっと良い意味でも悪い意味でもおおらかというか適当で、

我慢したり、自己管理したりするのが苦手という印象だったので。。。

 

さらに調べてみると

糖尿病患者さんは、自責が強く、悲観的な方が多く、うつ病の発症率が高いという報告もあるようです。

やはり、発症率の高い疾患だけあって、いろんな性格の人がいるってことですよね。

 

そこで、最初の報告(間欠的断食)に戻りますが、

個人的には、後でリバウンドで食べすぎるということだけは避けたいので、

取り入れる際には個別に判断して慎重に行うのが重要なのではと思います。

 


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