癌の患者様にお勧めしたい感情をクリアリングするためのセルフケア その1
2020/01/07
感情カウンセリングを癌の患者様にお勧めしたい理由 その5でストレスケアの重要性について述べました。
自分でもできるストレスケアとして、まず挙げられるのが深呼吸、腹式呼吸です。
というのも、呼吸は自律神経を整えるのに効果的だからです。
自律神経は、呼吸の他に心臓の拍動、消化、発汗・体温調節、内分泌機能、生殖機能、代謝といったものを制御しています。
これらは意識しなくても勝手に自動的に働く反面、自分の意志でコントロールすることはできません。
その唯一の例外が呼吸です。
呼吸に関係する筋肉には、自律神経の他に、自分の意志で動かすことができる随意神経によって制御されています。
そのため、ふだん特に意識することなく呼吸をすることも、逆に意識的に息を深く吸ったり、呼吸を止めたり、速く呼吸をしたりといったことも可能なわけです。
呼吸に関連した筋肉をこの両方の機能の異なる神経があるため、意識的に呼吸をすることで自律神経に刺激を与えることができるのです。
自律神経には、交感神経と副交感神経という2つの種類の神経があります。
簡単にいうと交感神経は起きているときや緊張しているときに働き、副交感神経は寝ているときやリラックスしているときに働きます。
そして、ゆっくりと下深い呼吸は副交感神経を刺激し、リラックスした状態に導いてくれるのです。
感情カウンセリングを癌の患者様にお勧めしたい理由 その3でもお伝えしましたが、交感神経が活発になった状態でいると癌が進展しやすいという報告があります。
つまり、ゆっくりと下深い呼吸で副交感神経優位にし、リラックスした状態でいることが大切だということです。