糖尿病と睡眠の切っても切れない関係-3
2024/09/08
糖尿病と睡眠の切っても切れない関係-3
糖尿病は睡眠の質を悪化させる~レストレスレッグス症候群~
こんにちは、ヘテロクリニックの木ノ本です。
3日ほど続いていた筋肉痛もすっかり治り、なかなか快適です。
先日までは、手すりを使いながら、かなり怪しい歩き方をしていたので、
普通に歩けるって素敵!と今更ながらにありがたみを感じています。
とはいえ、これだけ筋肉痛になるということは、筋力が衰えている証拠!
せっかく痛みもないので、お出かけするときは階段を使うよう心がけようと思います。
さて、今日は糖尿病と睡眠障害の3回目。
今回はレストレスレッグ症候群についてお伝えしていきたいと思います。
レストレスレッグス症候群とは
「レストレスレッグス症候群」は別名、「むずむず脚症候群」「下肢静止不能症候群」とも呼ばれており、主に下肢に不快な症状を感じる病気です。
夜眠ろうとベッドに入ったときや、新幹線や飛行機、あるいは映画館などでじっと座っているときに、脚の内側から不快感が起こり、脚を動かすと和らぐ・・・といった特徴があります。
「レストレス(restless)」とは「そわそわした」、「絶え間なく動く」という意味があります。
聞きなれない病気かもしれませんが、意外とこの病気にかかっている人は多く、日本人の人口の2%~4%、200~400万人の人がこの病気にかかっているとされています。
ちなみに、この病気は女性の方に多く、男性の約1.5倍だそうです。
レストレスレッグス症候群の4つの特徴的な症状
- 脚の不快な感覚のため、脚を動かしたくてたまらなくなる
- 安静にして、横になったり座ったりしていると症状があらわれる、または強くなる
- 脚を動かすと、不快な感覚が軽くなる
- 夕方から夜にかけて症状が強くなる
糖尿病とレストレスレッグス症候群
糖尿病になるとレストレスレッグス症候群をきたしやすいといわれています。
報告によってその頻度は異なりますが、2型糖尿病の17.7~45.0%の人がレストレスレッグス症候群にかかっているとのことです。
では、2型糖尿病になるとなぜレストレスレッグス症候群になりやすいのか、ということですが、その原因として糖尿病によって生じる末梢神経障害(糖尿病性ニューロパチー)が考えられています。
Grecoらの報告によると2型糖尿病でレストレスレッグス症候群を発症している人の約96%に糖尿病性ニューロパチーの合併がみられたそうです。
レストレスレッグス症候群に対する非薬物療法
お薬を始める前にまず生活習慣を見直してみましょう。
- 睡眠衛生の見直し
- 悪化の要因となる嗜好品を減らす:アルコール、タバコ、カフェイン
- 適度な運動
- マッサージ
- 入浴、シャワー
などが効果的とされていますので、試してみて下さい。
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